コラボレーション

2002版

・M-1とは??
・2002年の決勝進出者予想!!
・2002年の優勝者者予想!!
・決戦当日の見所

M-1とは??
島田紳助さんが、発起人となって「コンビ結成10年以下」の芸人、しかも「漫才」という、一つの形に絞って「その日誰が一番面白かったのか?」をあえて、トーナメント方式によって争う2001年から始まった「お笑い格闘技」です。
優勝の見返りは、番組出演とか言うものではなくあくまでも「現金1000万円」で、アマチュアでさえも参加費用を払うことで参加できるという大会です。


漫才の祭典M1GPの予選が先日の土日東京、大阪でありまして
仕事の都合で舞台の方には観に行けないんでネットで結果をみたんですが、http://tv.nifty.com/M-1GP/
東京の準々決勝の結果が意外なことに、、、
ロバート、ニブンノゴ、アンタッチャブル、ペナルティー、ハローバイバイが落選。。
相対的に観ると東京予選の方が厳しいかも

2002年決勝進出者予想!!
大阪
フットボールアワー、麒麟、テツandトモ、ますだおかだ、ろざん
東京
チャイルドマシーン、ダイノジ、2丁拳銃、おぎやはぎ、カリカ
いやさ、東京には他に、ブラザース(5時6時カップ優勝)ハリガネロック(2001年度オンバトチャンピオン)ルート33、品川庄司がいる。。
たいして大阪で他に勝ち上がりそうなのは
キングコング(前年度も決勝進出)ブラックマヨネーズあたりかな。ヤッパリ関東に住んでいると関西地区の若手芸人についての情報が少ないかも
準決勝の結果が出揃ったらチャンピオンの予想でもしましょう
東京の落選組みに驚いたと書きましたが、
一つの傾向性があるので書きますと、今回落ちたグループは
それぞれ最大の魅力を引き出せるとしたら漫才ではなくコントのほうだといえます。
「M1GP」のMは、もちろん「漫才」の頭文字の「M」ですから
そういった意味で、(準々決勝はTV放送ないしな)確認は出来ませんが、落ちたのも納得できるかな。
テキストに書いたのですが、漫才とコントでは見せかたが違いますからね・・・。ファンはそれでは納得しないんでしょうが。
去年は「中川家」が優勝したので、より、漫才色を強めているのかもしれないですね。



2002年の優勝者予想!!
さて、今年の「M-1」の優勝者の予想するのですが、まず頭に入れないといけないのは、選考方式の変更です。
一般審査員が無くなりました。これにより固定のファンによる組織的な票が無くなるので、まさにガチンコ勝負になると予想されます。
また、審査員はベテランの方が多いので、過去に使われたオチには厳しいと予想されます。
その事から、大会後「M-1」の掲示板が確実に荒れると予想します。
ワイルドカード組は同じ日にベストのネタを揃えないといけませんから、相当厳しいですし、ここから優勝者を選ぶことは準決勝の意味を変えてしまいますから個人的には無いと考えます。

選考員が何を基準に決めるのかが読めないので、まず
「全国ネットの番組をまかせられるか?」にポイントを置き経験値、将来性をみます。
経験値はキャリアに関西から東京、東京から関西への進出度をみました。
将来性はいじられてなんぼではなく、メインをはれるか?を採点しました。
はりがね(10、9)おぎはぎ(9、7)ますおか(10、8)てつとも(7、5)
ダイノジ(8、9)アメザリ(7、8)フット(6、9)笑い飯(4、?)
これは、あくまでも芸人としての側面からのアプローチです。
さて、今日も引き続きM-1の予想をしていくのですが、当初コンテストの受賞歴やオンバトの結果を数値化しようと試みたのですが、関東はコンテストが極端に少ないし、オンバトはコントも含まれるので、止めました。
漫才師としてのコンセプトは、紳介さんがダウンタウンに感じたもの、同じ舞台に立ちたくないと思わせられるかにしてみました。
ポイントはかつて時代をリードしてきた漫才師のように、一言で言い表せるような「独自性」が有るかと、
漫才が成立する上で欠かせない「おち」への整合性と良い意味での裏切りが有るかの「構成力」をポイント化しました。
さすがにここまで残ったメンバーですからいずれも高い数値でした。
ハリガネ(8、9)おぎはぎ(9、9)ますおか(8、10)テツトモ(10、8)
ダイノジ(9、10)アメザリ(8、9)フット(8、9)笑い飯(??)
なんと、昨日との合計ポイントでハリガネ、ますおか、ダイノジが36ポイントで並び、つづいておぎやはぎが34ポイントで追っています。
ずばり、優勝者はこの中から出るでしょう。
因に、去年の中川家は(10、9、9、10)で38ポイントでした。
上位4組は大阪出身が2組。吉本以外が2組と狙ったわけではなく綺麗に分かれました。
芸風も全く違います。つまり、比較がとても難しく、正直これ以上の予想は困難なのですが、明日は各組の特徴を押さえながら大胆に優勝者を予想しちゃいます。
(ポイントはあくまでも管理人の独自判断であります。これに対してのクレームはお断りします。)
で、M-1チャンピオン予想ですが、
優勝者を予想する上で一番厄介な問題。それは当日のコンディションや順番。それがわからないと、なんとも言えないです。。
が。やるといったからにはやります。(きっぱり)
まず、4組の分析から。
「おぎやはぎ」
彼らの漫才の特徴は、過去の日記(リンク貼り記念第一弾)でも書いたのですが、「ボケ」と「つっこみ」という図式とはちょっと違う気がしています。
また、代表的なネタ「結婚詐欺師になりたい」のように
他の漫才師ならば、「結婚がしたい」というテーマで話す所を、一癖もあるテーマで話を展開していく所に注目してください。
「ハリガネロック」
彼らの魅力はその爆発的なパワーにあります。ともかく、抜群に会場を盛り上げるのが上手いですし、今年こそはの意気込みをいつも語っていたあたりから、気合いの入った漫才が観られると思います。
また、自分たちが関西人である事を上手く利用してきます。4組の中では最もテンポが速く、また、豊富なネタの数々から
当日何をチョイスしてくるのか、見所でもあります。
「ますだおかだ」
ともかく、漫才に関してはとび抜けて上手いです。
それは、今年の会見に於いて吉本の関係者が名指しで、彼らが優勝してもかまわないと言ったほどでも有ります。
また、オンエアーバトル唯一の満点ホルダーでもあります。
誰しもが納得する漫才を提供してくれる事は間違いないでしょう。
「ダイノジ」
彼らの漫才はちょっと変わっていて、
漫才の中において、めいいっぱいにコントを差し込んできています。それでも漫才として破綻しないのは優れた構成力であって、
「のりつっこみ」が炸裂しだすと笑いの連鎖反応が起こるでしょう。
また、今年は多くの番組に出場を果しこの4組の中では最も勢いがあるといえます。

で、個人的な優勝予想。
「ダイノジ」に決定しました。(一番観たいのは「フット」だけど)
理由なのですが、実はここ一ヶ月の間に全く違う番組で「ダイノジ」の漫才を3回見たのですが、全て同じネタでした。
つまり、彼らは意図的に同じネタによってお客さんのリアクション、評論家の目、そして相手の目を見ているように思えてならないのです。
これは、ちょっと不気味です。
また、彼らは、「ファンダンゴTV」で、冠番組を持っていることからも分かるように、吉本興業の期待は大きいといえます。
以上のことから、個人的な予想を行いました。
◎ダイノジ
○ますだおかだ
△ハリガネロック
▲フットボールアワー
×おぎやはぎ
皆さんの予想はどうですか??

決戦当日の見所。
個人的な予想などは上にupしていますので、初心者でも分かる今日の見所を書きますと
1、ワイルドカードで誰が勝ち上がってくるのか?
一見、バランス良く芸人さんがばらけているのですが、関東の超若手(五年以下)、トリオ漫才は居ません。他にも実力の有る芸人さんもここにかけてくるので要注目です。
2、順番。
順番は当日、つまり今日決まります。去年のハリガネロックは、この順番をみて、ネタを変えてきました。
こうしたことは今年も起きるはずです。
3、審査員の点数の入れ方
審査員はまっちゃんを始め芸人さんが直接点数が分かるかたちで投票してきます。
観客を笑わすことが出来ても、狙いの分から無かったり、過去のコピーでは点数が出ないでしょう。


結果的に見ると大本命の「ますだおかだ」が優勝したM-1でしたが、その内容を個人審査員の視線から分析したいと思います。
名前の後ろの数字は個人でつけた点です。。
1.ハリガネロック(80)
無難な展開。きっちり笑わせているし、ドコで笑わせたいのかも分かりやすい。が、爆発力と言う点でみるとちょっと、微妙に「間」の完成度が足りない気もする。
誰がトップでも80点をつける予定だったのでまずは、80点
2.ますだおかだ(85)
本命の正統派の漫才師が2組連続でくるか・・・これが感想。
で、ちゃんとつかんで、ちゃんと落とす。どこに出ても誰もが納得をする漫才。完成度は高いな・・ハリガネとどっちが良かった?といわれればこっちだったので、85点
3.ダイノジ(65)
やりにくい順番で出てきちゃったな・・が正直な感想。本当はあるはずのフレーズ(前フリ)がとんでいる為、おちに整合性が無い。
よって、漫才の出来としては評価のしようが無い。本人たちも飛ばしちゃった事を自覚していたみたいで、いつもの出来からはほど遠い。
4.てつandとも(70)
いつものネタ。見れば見るほど耳にこびりついてくるフレーズに全く意味の無い動き。。。ボケも無ければ落ちも無い。
評価のしづらいコンビ。で、なんで彼らがここまで残っているのかと言えば、主催者側に漫才のかたちを限定して欲しくないという思いがあったのではないか・・・
ただ、かたくなにこのスタイルを貫き通している彼らを評価して70点
5.フットボールアワー(90)
機転の利いた笑いで、さりげないけれども、一生懸命練習したんだという痕跡と、センスの良さがにじみ出ていた。。「鼻につく感じ」で、若干鼻声になりながら、本当に鼻につく感じでやるあたりが凄い。。突っ込みも的確。文句なしの出来。
6.笑い飯(82)
点数をつけるのに困った。。見せて来たのは新しいスタイルといえるもの。途中で、かんだりしていて、技術的に見ると物足りない部分もたくさんあるんだけど、それを補ってあまりあるパワーが有った。もう一個ネタを見たいと正直に思った。
7.アメリカザリガニ(58)
正直、ちぐはぐだった。去年のようなテンポよさも感じなければ、発想で度肝を抜くものも無かった。一つには最初に正統派の強豪が出て、そのあとにテンションの高いのがあったからやりにくい順番だったのはたしかだが。。
ダイノジ同様ふに落ちない漫才だった。。彼らの実力はこんなもんじゃないだろう。。
8.おぎやはぎ(86)
なんどもTVとかでやっているネタ。で、ちょっと変な「間」になったけれど、そもそも彼らのスタイル自体がしゃべくり漫才とは違うから、これはこれで完成度はある。
そもそも、設定が「コント」向きなんだよな、それをちゃんと漫才にして、テンションとかじゃなくてずらし方のセンスがいい。
9.スピードワゴン(77)
つかみも嫌いじゃないじゃない
漫才の胴体の部分も畳み掛け方も嫌いじゃない。
が、この二つをくっつける合理的な結合要素が無い気がする。。つまり1本のネタの中で、前半と後半がばらばらだった印象があって、惜しいなという気がする。。
というよりも、最後は全てやり尽くされて何をもってきても完璧じゃないと勝負にならないよな。。。

本決勝。。
1.フット(85)
1本目は引きずらないで別の審査でと言っても人間そうは出来ていない。それに、彼らのほかのネタも知っているからなをさらだ。。
「うけを取りに行く方法」の質が1本目とかぶっている。いらいらさせて捕まえようとすると「す~っ」と逃げられるような感じ。それは十分に伝わってきた。発想は申し分なく良い。
最後のおちも二人の共同作業として、ウェディングドレスとタキシードでお札を出してケーキを買っている二人の図を考えると言葉の響きが似ている(入刀と購入)とか、そこからかよ!!って感じで面白いのだが。
2.笑い飯(70)
面白かった。爆笑した。こいつら動きも面白いし畳み掛ける所もちゃんとしている。が、1本目と同じ構図である。。これでは先が読めてしまう。。
他の車両に移動してくださ~い。で、ガラッと流れを変えていれば良かったのだけど。それに引っ張りすぎの気がする。。というか、時間オーバーじゃないかな。。
この辺の決まりがどうなっているのかはちょっと分からないけれど、彼らにはまだM-1チャンピオンの称号は可哀相だろう
3.ますだおかだ(85)
時間がないのかコンパクトにまとめられたいいネタ。
ここでも抜群に丁寧でいい仕事をしてきた。飛び切りに驚かされる事もないけれど漫才師として何をすればいいのかをちゃんと分かっている。
そのうえで、余裕も感じられた。
文句をつければ、鮮度だ。発想で幾重にも重なるような2日後くらいに「くすっ」とさせてしまうようなものがない。
しかし、これからのM-1を考えるとフットにはまだタイトルダッシュのチャンスがあるが彼らにはもうない。加えて、2年連続吉本が取れば、今後の参加者の心理や賞としてのステータスも微妙になる。今回は同点だけど、どっちかに票を入れろといわれれば、彼らに入れるしかない。。
投票→ますだおかだ

明日は、笑い飯の笑いの構造について緊急解析を行ったのでご報告いたします!!
M-1に全くの無名で登場してきた彼ら。。去年の麒麟がここで一気にスター候補生になったように、彼らもまた高い評価(予選3位)を受けた。今日は、その分析。

正統派の漫才とはボケたらつっこむ、ずらしたら修正する、という事を反復継続してネタを展開していくのですが、彼らが見せたものは「ボケあう」というもの。これは、漫才の歴史の中でもそうはないんじゃないかな??
どっちかがリードをするからネタが前に進むのだけれども、彼らのスタイルはどっちもボケあって、乗ってきた時に、どちらも推進力を放棄するから、前に進まない。。自分達の足元をがんがん掘っていってる。
畳み掛け方も面白かった。最初、フレーズは長めにとって意味が分かりやすいズレしか起こさないのだが、どんどんセンテンスを短くし、さらにボケの幅を飛躍させていって「笑いの距離感」をいい感じで増幅させていっている。
実はこのスタイル漫才で、僕が見るのは初めてなのだがコントではもう一組知っている。「ラーメンズ」だ。彼らの「読書対決」と同じ笑いの構造なのだ。だからと言って、「笑い飯」の評価を下げるわけではない。この構造を漫才まで持っていくには他にもテンションや演じ方、発想の出し方などで彼らなりの工夫が見えたから。

そのうえで、1本目と2本目で構造がほとんど一緒だったのが残念だった(欲張りすぎ)。それと、足元をガッツンガッツン掘って行ってしまい、ネタの展開が限定してしまう。。この辺が「漫才」としてこれからの課題だと思う。

それにしても、去年の麒麟といい、今年の彼らといい、誰も知らないような芸人が度肝を抜くような事をしてくるのだから、大阪の若手って凄い。。
欲を言うと、これで、変なファンがついて彼らの成長が止まらなければいいが。東京で育てるのも一つの手なのだが。あまり、baseぽくないしね。

で、また、M-1の分析なのですが、実は前もって訂正をしなければいけないことが有ります。実は、M-1本決勝で「笑い飯」が時間オーバーじゃないか?というようなこと書きましたが
ビデオで確認した所、フット4:30笑い飯4:00ますおか3:40位でした。
つまり、時間オーバー気味はフットの方だったということ・・・でもさ、時間が気になったのは「笑い飯」の方だった。。これは意外な結果です。
で、
ダイノジが「前振り」落としたというような事を書いてきましたがそこについて説明します。
今回のネタの「おち」は大谷さんが自分の職業を「家事手伝い」とするというものなんですが
今回の舞台のままだとなんでそこでそれが「おち」に使われているかが良く分からないままです。ん・・・前のコントが「火事」ネタで引っ掛けているのかな??くらいです。
で、ビデオにとっている方はチェックして欲しいのですが
大地君が結婚しているんだという事を紹介した後、本当は大谷さんが「結婚したいけれど、漫才師って言いにくい」とか、「お見合いの時に、職業欄にどう書くか?」ってことを大地君に相談する台詞が入ります。
この「前フリ」があって、火事コントを経由することによって、はじめて落ちの「家事手伝い」が職業としての「家事手伝い」とコント上から導かれた「火事手伝い」の両方の意味だと
強いものになれたのです。。。おしいな。
因みに、審査員がセピアのコントが長いといっていましたが、あの長さにすることが彼らの漫才上のポイントなのですが、「前フリ」を落としたことでいつもより「リズム」が悪かったし、そこばっかが気になったのは事実ですね。。
こうした事は何度も同じネタを観る事によって初めて気がつけることであって、前やったネタだからと言って評価を下げる必要はないという僕なりの根拠になるものです。
さて、昨日の予告どおりM-1の決勝一回戦の得点を多角的に分析する前に、誰が誰に何点入れたかって事を再確認しましょう。
点数の順番は談志師匠カフスさん洋七さんラサールさん大竹さん松本さん紳助さん、で合計点の順番に表示しています
ハリガネ 70858681836575,545
ますおか 80959690927089,612
ダイノジ 70848178786083,534
テツトモ 70907982776575,539
フット  70979495918589,621
笑い飯  70838484808086,567
おぎはぎ 80828579798076,561
アメザリ 70838378786073,525
スピード 50858686807579,535
となっています
その上で、審査員の中で、何位だったかという順位で見ますと(並び順は先程と同じ)後ろには平均順位を出しています。丸の中の順位はこのデーター上の順位です
ハリガネ 3,4,3,6,3,6,7   4,57位4
ますおか 1,2,1,2,1,5,1   1,85位2
ダイノジ 3,6,8,8,7,8,4   6,28位8
テツトモ 3,3,9,5,9,6,7   6,00位7
フット  3,1,2,1,2,1,1   1,57位1
笑い飯  3,7,6,4,4,2,3   4,14位3
おぎはぎ 1,9,5,7,6,2,6   5,14位6
アメザリ 3,7,7,8,7,8,9   7,00位9
スピード 9,4,3,3,4,4,5   4,57位4

続いて、最高得点、最低得点をカットし中間の5人の点で順位をつけると
1、フット(454)2、ますおか(446)3、笑い飯(411)4、スピード(405)5、おぎはぎ(400)6、ハリガネ(394)7、ダイノジ(390)8、テツトモ(383)9、アメザリ(382)
となりました。いずれの採点方式でも本決戦進出はフットボールアワー、ますだおかだ、笑い飯の3組だったのですが、実際上は、フット、ますおかの2強状態だった事が数字上からも明らかです。
更に言うと、大会上は7位だったスピードワゴンがこの二つの採点方法ではともに4位という点も注目にあたいします。こうした分析から、今大会は結成が早い組によい点数が出やすかったともいえるのではないでしょうか。

さて、次のデーターは各組の最高得点最低得点をどの審査員が入れたか、つまり、甘口の審査員辛口の審査員についてみてみましょう。
甘口  洋七さん4組ハリガネ、ますおか、おぎやはぎ、アメザリ
   カフスさん3組ダイノジ、フット、テツトモ
    紳助さん1組笑い飯
  ラサールさん1組スピードワゴン
辛口  松本さん5組ハリガネ、ますおか、ダイノジ、テツトモ、アメザリ
    談志師匠3組フット、笑い飯、スピード
    紳助さん1組おぎやはぎ
このデーター上興味深いのは本決戦進出を分けた笑い飯の最高得点を入れた紳助さんがおぎやはぎには最低点を入れているということ。加えて、このおぎやはぎは辛口の談志師匠の1位であり、松本さんの2位であるという事実。
良く言うと、おぎやはぎの笑いは「つう好み」となるのでしょうか??
更に興味深いのは、辛口の二人の点数の入れ方なのですが、松本さんはコンビ結成5年以上のコンビにはもれなく厳しく、談志師匠は逆に若手に厳しいという分かりやすさがあります。
この点から推測できる事は、松本さんは未完成なものに対する興味が点数に加算され談志師匠は、コンビとしてのまとまり、呼吸が合っているかに点数が入っているのかもしれません。
単純に得点分布で見ますと面白いのが、笑い飯は談志師匠を除いて他の審査員からの得点がもれなく、80点台であり、このことが3位で本決戦に進出できた大きな要因となっています。
彼らの漫才を改めて見ますと、おもいっきり、間違えている所などが有って、プロの芸人としては未完成さ丸出しなのですが、それでも、審査員から点数が取れたのは技術以上に審査員を魅了した「漫才」の新しい方向性を打ち出せるかもしれないという、可能性だったのかもしれません。

ふ~。このデーターは頑張って出したので、無断で持っていかないでね。。一言声を掛けてくれたら喜んで上げますので。。


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